現時点では、タイヤとブレーキの摩耗によって発生する微粒子は、欧州の排出ガス規制の対象となっていない。しかし、2026年末から新開発(型式認証)車両に、2027年末からは全ての新規登録乗用車及び小型商用車に適用されるユーロ7(Euro 7)排出ガス基準の導入により、拘束力のある限界値が設定される。ユーロ7の目標は、直径10マイクロメートル未満の微粒子の排出を制限することであり、これらの粒子は呼吸器の奥深くまで侵入し、人体の健康に極めて有害である。
海外メディアの報道によると、フラウンホーファーIWU研究所(Fraunhofer IWU)が参加するプロジェクト連合が、欧州連合(EU)の厳しい要件を容易に満たすステンレス鋼製ブレーキディスクを開発した。

このブレーキディスクは成形プロセスで製造され、摩耗が極めて少なく、予想寿命は30万キロメートルに達する。無機摩擦材と組み合わせて車輪ブレーキシステムに使用した場合、このブレーキディスクの摩耗は、現在標準的な鋳鉄製ブレーキディスクと有機摩擦ライニングからなる方式と比較して、85%以上低減される。
