ポールスター・オートモーティブは6月25日、米国政府が同社に対し、2027年から米国市場での自動車販売を停止するよう迫っていると発表した。このニュースを受け、ポールスターの株価は午前の取引で5.7%下落した。
関係筋によると、米商務省はポールスターに対し、『コネクテッドビークル規則』に基づく販売許可を認めなかった。この新規則では、2027年以降、中国製のコネクテッド技術を搭載した自動車の輸入・販売が禁止される。
上記の報道について、米商務省は現時点でコメントを発表していない。
2024年の時点で、ポールスターは、米国のコネクテッドカー新規則が実質的に同社の米国市場での完成車販売事業を封鎖することになり、たとえ車両が米国内で生産されても適用除外はないと警告していた。

今回の許可取得の失敗は、ポールスターが米国で唯一生産するモデルである「ポールスター3」の将来にも暗い影を落としている。
ポールスターの一部モデルはボルボ・カーズが受託生産している。ただし、ポールスターは、現在販売中のポールスター3およびポールスター4は引き続き米国で通常通り販売可能であり、アフターサービスネットワークも継続して運営されると述べている。
ボルボ・カーズは3月、ポールスター3の生産能力を全て米国サウスカロライナ工場に集中させ、中国・成都工場での同モデルの並行生産を中止すると発表した。これについて、ボルボ・カーズの広報担当者は6月25日、ロイター通信に対し、中国工場は現時点では生産を停止していないと明らかにした。今回の政策変更が生産計画に影響を与えるかどうかについては、現段階では結論を出すことはできないとしている。
度重なる関税障壁に直面し、ポールスターは既存の旧型モデルの改良に注力し、新型モデルの開発を一時的に延期する選択をした。新型ポールスター4は今年後半に納車が開始され、セダン「ポールスター2」の改良型は2027年に発売される予定である。
同ブランドの次期新型モデルはコンパクトSUV「ポールスター7」であり、この新型車はボルボ・カーズが準備中のスロバキア工場で生産される予定である。
競争激化と消費低迷の影響を受け、ポールスターの米国での販売は低迷を続けており、事業の重心は欧州へとシフトしている。同社の第1四半期の販売のうち、米国が占める割合はわずか6%で、欧州市場の比率は78%に達した。ポールスターのマイケル・ローシェラー最高経営責任者(CEO)は、「自動車業界は地域ごとの競争の新たな段階に入った。当社の戦略もそれに合わせて調整する。欧州が中核的な成長市場となり、ポールスター7を欧州で生産する計画もある」と述べた。
ポールスターは長年にわたり収益を上げることが難しく、大株主である吉利(ジーリー)や会長の李書福(リー・シューフー)からの増資による資金注入に繰り返し依存せざるを得なかった。同社の株価は下落を続け、昨年はナスダックへの上場資格を維持するために株式併合を余儀なくされた。
米国は国家安全保障を理由に、車載ブルートゥース、無線LAN、セルラー移動通信、および一部の衛星通信技術を管理する新規則を導入した。この規則は2025年1月に前政権下で正式に施行され、トランプ大統領就任後も維持された。これは、中国製自動車の米国市場への流入を阻み、自国の自動車産業を支援するための、米国による新たな重要な措置である。米国議会の議員らは、さらに規制を強化する法案を提出している。また、中国製電気自動車(EV)は、米国の高関税にも直面している。
ポールスターのほか、フォードなど複数の自動車メーカーが、長年にわたり販売されてきたものの、今回のコネクテッドカー禁止措置の対象となっている複数のモデルを維持するため、米国政府に許可を急ピッチで申請している。ポールスターと同系列のブランドであるボルボ・カーズは5月、許可を取得したと発表したが、米国で販売する全モデルが規則の詳細に適合していることを確認する必要がある。
