4月14日、日産自動車は「モビリティの知能化により、毎日を新しい体験に変える」と題する長期ビジョンを発表した。この構想は、経営再建計画「Re:Nissan」が最終年度を迎える中で提示されたものであり、単なる製品計画ではなく、「日産は未来に何で勝つのか」という核心的な問いに明確に答えるものとなっている。
今回の発表の中核となるキーワードは「AI定義車両」(AI-Defined Vehicle、略称AIDV)である。この概念は、日産が従来のハードウェア中心の自動車製造モデルから、人工知能(AI)とソフトウェアを中核とする「知能化されたモビリティ」戦略へと転換することを示している。日産は、将来、約90%の車種ラインナップにAI運転技術を搭載する方針を示しており、これは同社の戦略転換の重要な象徴と見なされている。

日産
計画によれば、AI運転技術は自動運転能力の継続的な向上を推進し、「AIパートナー」(AI Partner)は車内体験の再構築に取り組む。これは、日産の目標が移動中の安全性向上だけでなく、「移動時間の価値」を再定義することにあることを意味する。
注目すべきは、今回のビジョンにおける電動化の位置づけが明確に変化した点である。過去には、電動化自体が究極の目標と見なされることが多かったが、新戦略では、電動化は「AI体験を支える基盤プラットフォーム」と明確に定義されている。その中で、e-POWERシステムは中核技術として位置づけられており——このシステムは外部充電不要で純電気自動車に似た走行感覚を提供し、過渡期における主力ソリューションとされている。
さらに、日産はハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、およびレンジエクステンダー電気自動車(REEV)を含む「多層的な電動化」路線を推進することを明確に打ち出した。この戦略は、「電動化の正しい道筋は一つではない」という市場現実に対する同社の認識を反映している。
プレスリリースでは、スカイラインやエルグランドなどの車種が会社の復興に重要な役割を果たすことに言及しているが、具体的な製品計画の詳細は明らかにされていない。現在確認できるのは、X-TRAIL(エクストレイル)、ジュークを含む既存の車種シリーズも、上記の知能化および電動化戦略の枠組みに組み込まれることである。
